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後輩の皆様、絶対に卒業してほしい。決して諦めないこと!
必ず卒業できる!皆様が法政の門を旅立たれることを祈願している。

卒業生

白尾 卓人 さん 法学部 法律学科

3年次編入(学士入学含む) 2013年卒業

北海道在住 /前・北海道新ひだか町議会議員

01 入学から卒業までかかった年数は?
5.5年
02 入学の目的は?
(1)知識・教養を身につけるため
(2)仕事に必要であったため
03 卒業論文のテーマは?
「裁判員制度の現状と問題点」
卒業生からのメッセージ(『法政通信』2013.7-8月号掲載)

約5 年半法政大学で学んできた。自分のペースで自分が学びたいテーマの授業内容であれば積極的に学んだと思う。よく通信教育は「孤独との闘い」と言われるが、むしろ「孤独」によって集中して学べるというメリットもあると実感した。要は「意志」である。
卒業論文は今年度より選択制となるが自分は論文を書くことにより文献や論文を多く目にすることができたことが大きな財産となった。後輩の皆様も貴重な経験と見識が深まると確信する。卒業諮問の際、御指導していただいた廣尾先生には感謝の一言に尽きる。先生から指摘された「言葉の意味深さ」については今後の人生の教訓として活かしたいと考える。「良き師」との出会いは人生の財産である。法政大学の理念でもある「自由と進歩」を忘れずに自分は次のステップに進んでいく。後輩の皆様、絶対に卒業してほしい。決して諦めないこと!必ず卒業できる!皆様が法政の門を旅立たれることを祈願している。

通信教育部卒業後、キャリアアップ・キャリアチェンジ等に成功された方は簡単に内容を教えてください。

当初、入学時(3年編入)は、「学びたい」という知的欲求があったという抽象的な理由であったが、生まれ故郷が疲弊・過疎化している現状から、学びを通じて「リーガルマインドに基づく地域再考」という新たな目的を見出した。

法政大学で学んだ現代社会に適応した各授業を真剣に学び、学んだ事項をいかに活用し、地域に新しい風を吹かせ、政策を実現させるという基礎づくりに大いに役立つものであった。

そして、現在北海道新ひだか町議会議員として活動しているが、原点は間違いなく法政通教で学んだことが礎となっている。

法政大学の理念である「進取の気象」「自由と進歩」、これこそが私の活動の原点となっていることは言うまでもない。

受講してよかった科目、おすすめの科目を教えてください。

○廣瀬教授の「政治学」の履修によって私のキャリアチェンジのきっかけとなった。

○教育法(教育問題=学力問題と思われがちだが、法的観点から学べば実に奥が深く履修すべき)

○労働法(労働者の労働環境の変化や労働諸法の改悪という現状を法的思考により明白になる)

○財政学(メディアスクで学んだが、反体制の立場から的確に新自由主義の矛盾点を鋭く追及している)

○刑法各論(ポピュリズムではなく法定主義に基づくロジカルな思考を養成するには学ぶべきである)

○民法総論(私人間の問題は身近なこと、そのベーシックの理論を学ぶことにより法的思考が身につく)

○商法(民間企業に就職した場合(している場合)即実用できることが最大のメリット、保険法など)

○国際法総論(現在問題になっている国際紛争や領土問題などはこの学問から解決へのヒントが隠されている)

通信教育部で学んで身についたと思うことを教えてください。

よく通信教育は「孤独との闘い」と言われるが、孤独だからこそ集中して学べるし、自分自身の「意志の強さ」を認識できる良い機会だと思う。簡単に言えば「人間力アップ」という側面で修練の場でもある。楽して単位を取りたいという甘えがあるなら本当の知識は学べないし、そういう甘い思考では卒業は無理であろう。孤独を楽しむくらいになれば人間力も成長していると考える。

また、私はスクーリング中心に単位修得をしてきたが、わからないことや疑問点は学生同士でも構わないが、むしろ担当の先生に積極的に質問し学んだ。通教の学生は学習意欲が高く、通学生よりも積極的に授業に参加しているとある担当教授が語っていたことを思い出す。特に私の場合は北海道からスクーリングに参加していたので、「元手を取らなければ意味がない」という確固たる意志があった。

学生同士の「仲良しこよし」も否定しないが、あくまでも大学の目的は「学びの場」でもあるし「知的資源の宝庫」と考えれば、当然知的欲求も高くなり、強いては現在の政治活動にも大いに影響している。

地方議員においては「学ばなければただの税金泥棒」と揶揄されても私は当然だと考えており、私の人生や価値観を大きく変えるきっかけとなった。

勉強方法の作りかた、時間の使い方で工夫したこと

○今日できることは30分でもいいから目的を明確にしてテキストには必ず目を通す。

○他力本願ではダメ!自分自身の意志の強さを発揮できる絶好の機会とポジティブに思考を変える。

○時には学生会などを利用し、情報交換をしてもいいと思うが、仲良しグループ目的なら卒業までの道のりは遠い

○メディアスクーリングは積極的に活用すべし(地方の学生の場合は特に)

○当然地方スクーリングも活用すべきだが、あくまでも勉強の機会であり、観光旅行ではない!

卒業論文のテーマ選択、執筆で工夫したこと

卒論だけは絶対に「学びの集大成」ということで是が非でも執筆したいと考えた。卒業事案の変更で卒論は選択制となったが、私は「法政で学んだ証」として卒論執筆を迷わず選んだ。

テーマは「裁判員裁判について」であったが、よくよく考えれば、批判や中傷があっても何故職業裁判官の身分が保障されているのか、また、刑事裁判はとかくポピュリズムや人間の私的感情ばかりに注目される傾向にあり、ましてや民間人(法的知識がない一般人が殆ど)に裁判員をさせるということは、強いては「国民参加=国体の維持」に繋がる可能性を危惧していたので、難しいテーマであったが、敢えて挑戦した。

卒論執筆に際し、私は「裁判員制度=憲法違反」という前提で学説や主たる事例を用いり、裁判員制度に肯定的な学説を紹介しながらも具体的な裁判員制度の弊害例を通じて批判する骨子を基本に論じた。

しかし、あくまでも「法的思考」に基づくことにより、私自身の「ポピュリズム」を封印することだけは徹底した。卒論は「感想文」や「批判文」ではない、学説に則った「自分の学説」の提起であり、先ずは自分は裁判員制度に対しての「立ち位置」を明確にすることによって論述は思ったよりも苦にならなかったと思う。しかし、賛成・反対学説のテキストや論文は相当数読破した。そこが一番の苦労であり、時間を要した。反面、新たな知識や学説も学べたことは非常に有意義であったし、裁判員制度を国家や一部弁護士会、政党が積極的に推進したことは司法制度や量刑もさることながら、「政治的判断」つまりは「国民総動員」に結びつく危険な方向性も垣間見えたことが現在の私の政治的思考をさらに強固なものにしたことも「卒論執筆選択」によるメリットと考える。

最後に、入学を検討中の方へアドバイスやメッセージをお願いします。

「学歴」「法政ブランド」の修得の為に入学したいと思ったら、はっきり言って「苦労・挫折の連続」となる。そんなに「通信教育」とは甘いものではない。しかし、「何かはっきりしないけど、やっぱり勉強したい」「キャリアアップしたい」「もう一度学び直しがしたい」といった入学希望者の方々にとっては理想的な教育環境の中で学校職員・担当の先生方、よき友が全面的にバックアップしてくれると確信している。しかし、再三言うことになるが「楽に単位は取得できないし、自らの強い意志がなければ必ず挫折する」ことだけははっきり申し上げたい。しかし、苦労するからこそ、単位取得の喜びはひとしおであろう。その積み重ねが最終目標である「卒業」となり、卒業するころには人間力も成長しているはずである。長い人生の中で多少の苦労や困難なことがあってこそ、そのことが後から楽しい思い出となるはずである。学びの場は平等に確保されているので、あとは自分の意志、モチベーションをいかに継続・持続させていくかである。入学を検討されている方々においては先ずは「己の意志」を再認識してから入学すべきである。

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