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法政大学通信教育部

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法政大学「FD学生の声コンクール」 通信教育部在学生受賞作品をご紹介します (3)2013年度佳作 経済学部商業学科 河口 智政さん

法政大学では、教育の質を向上するための組織的な取り組みであるFD(Faculty Development)活動を全学で実施しています。この活動に学生の声を活かすため、「FD学生の声コンクール」として授業・学習に関する内容をテーマに学生からのエッセイを募集し、毎回数十を超える応募の中から優秀作品を表彰しています。FD2013

通信教育部在学生からも授業や学習・学生生活での気づき、体験談を綴った内容の応募があり、2013年度は2点、2014年度は4点の作品が佳作以上に選出されました。

これから通信教育部での学習を検討中の方、在学中の方ともに、学習のヒントになる内容が沢山込められたエッセイの数々を、シリーズでご紹介していきます。

第三弾は、2013年度佳作を受賞した、経済学部商業学科 河口智政さんの作品です。

ご自身も教員でいらっしゃった河口さんの言葉は、あらゆる学生、入学を検討中の皆さんに共感頂けるのではないでしょうか。

※2014年度受賞作品は、3月上旬にFDセンターより冊子が刊行されます。【FD推進センターWebサイト

※文中の学習用語等について、サイト内該当ページへのリンクを貼っています。ご不明な場合はリンク先もご覧ください。

 


 

“やる気”のmotivationを高めてくれる 魔法のスイッチ!

      経済学部商業学科 河口 智政

 

 大学の通信教育課程は、入学しやすいが卒業するのは難しいといわれています。

それは何故か?その要因はどこにあるのだろうかを考えてみました。

通学課程と異なり通信学習(在宅)中心で学ぶ通信教育では、入学から卒業までの永い道程を“やる気”をたえず持続させなければならないということを、私は身をもって学びました。

入学時の出願書類の中に、「この学科で何を学ぼうとしているかを述べなさい」を求められます。この短文の記述には若干のプレッシャーを感じながらも、漠然とではあるが目的意識を持つ機会となります。入学前に自分の学びについて自問自答しながらも明確にしなければならず、“やる気”を試されているかに思えます。

通信学習による単位修得は、設題総覧とシラバスを参考にリポートを作成・提出し、担当教員の添削・講評評価を受け合格する必要があります。このあたりが通信教育の特異性と“やる気”の葛藤が生まれるところです。基本的には、自分で進んで学ぶ姿勢が求められ、自分のペースで卒業までの学習計画をたて、一科目ずつ単位の修得を積み重ねていくのです。かなりの努力と意識とやる気を持ち続けなければならないのです。リポートの合格とさらに単位修得試験に合格することで科目の単位が修得されることになります。いずれにしても、自分を鼓舞して“やる気”にならないと単位の修得は覚束ないというシステムなのです。

如何にして自分を“やる気”にさせることができるのか?私の学習体験から、リポート作成に際して“やる気”のモチベーションを持続させる秘訣を紹介しましょう。

人は、ほめられると嬉しくなり、また、自分を認めてくれる人に会うと“やる気”のスイッチが入るものなのです。そこで私は提出したリポートが返却されたときに講評欄に記された先生のコメントに注目してみました。すると先生方は結構ほめてくれたり叱咤激励してくれたり学びのヒント等が多く記されているのです。

在宅による学習は、通学課程の講義に当たるものとされるが、自ら進んで学ぶというスタイルが求められ、テキストや参考文献・資料等とで学習し、その成果をリポートとして提出するのですが、講評・評価され返却される先生のコメントの中に“やる気”を鼓舞してくれる魔法のスイッチが隠されていたのです。

  【コメント】を原文から引用しました(先生失礼しました)

  A先生・・・とても良く書けています。

  B先生・・・(1)とても良くまとまっています。(2)すばらしいです!!

  C先生・・・広く社会・経済において応用できる考え方ですので、ぜひ学習効果をいろいろ応用してみてください。

  D先生・・・全体の記述に誤った議論はありません。・・・今後共頑張って下さい。

  E先生・・・(再提出されたリポートに対して)前回のコメントに基づいて、リポートがよく整理されています。よくがんばりましたね。

  F先生・・・私は3月で大学を退職しますので、単修テストは是非一発で合格して下さい。もう一度テキストを読み直してください。

こうした講評のコメントを通じて先生とのふれ会い感を持て“やる気”のスイッチを入れて下さっていることが理解できたのです。リポートを介して、顔は見えなくても先生とコミュニケーションしているのだと思わせてくれるのです。どちらかというとネガティブになりがちな学習生活に、このような楽しみを見いだせると“やる気”のモチベーションは、ぐ~んと高められ、勉強をするのがうれしいものになります。

先生と学生が、マンツーマンで議論し合い学べる通信教育の学習システムは贅沢で優れた学びの姿だと実感するようになったのです。

来春には、76才での卒業を迎えます。法政大学での学びを誇りに思い校歌を歌います。

              ♪ よき師よき友 つどい結べり

                法政 おお わが母校

                法政 おお わが母校  ♪

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