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法政大学「FD学生の声コンクール」 通信教育部在学生受賞作品をご紹介します (6)2014年度佳作 経済学部商業学科 荒井 啓子さん

法政大学では、教育の質を向上するための組織的な取り組みであるFD(Faculty Development)活動を全学で実施しています。この活動に学生の声を活かすため、「FD学生の声コンクール」として授業・学習に関する内容をテーマに学生からのエッセイを募集し、毎回数十を超える応募の中から優秀作品を表彰しています。FD2014

通信教育部在学生からも授業や学習・学生生活での気づき、体験談を綴った内容の応募があり、2013年度は2点、2014年度は4点の作品が佳作以上に選出されました。

これから通信教育部での学習を検討中の方、在学中の方ともに、学習のヒントになる内容が沢山込められたエッセイの数々を、シリーズでご紹介していきます。

最終回となる第六弾は、2014年度佳作を受賞した経済学部商業学科 荒井 啓子さんの作品です。

※2014年度受賞作品は、3月上旬にFDセンターより冊子が刊行されます。【FD推進センターWebサイト

 


 

散文『人生の転機は出会いだ』

         経済学部商業学科 荒井 啓子

人生の転機は出会いだ。

わたしは、30歳になって初めて勉強に意味を見出せた。これは幸せな事だ。

大学は、学びたいと思う気持ちと、学ぶ場所を求めて行動した、わたしやあなたを「学生」として歓迎してくれる。それがたとえ何歳であっても。これも幸せな事だ。

勉強と出会ったら、過去の世界を探求する作業を行う。

初めは、本を1冊読むことが大変で、少し読んでは意味を調べ、その繰り返しでなかなか前に進めないことでじれったさを痛感した。

でも、これはトレーニングだ。読む作業をトレーニングしているから、何も気にする必要は無い。わたしはどんどん読むことが好きになっている。いずれそうなる。何も出来ていないようでも、少しずつ進んでいるのだと、徐々に実感できる日がくる。

通信教育部では、レポートを提出して評価を貰い、単位修得試験で合格すると総合の評価と単位を修得できる。普段は自主勉強であるが、年間多くのスクーリングの期間が設けられており、わたし達は、どの期間、どのスクーリングを受講するか選択できる。

わたしが初めてスクーリングを受講したのは、「経営学特講」だった。「中小企業診断士」と「税理士」の資格を持った先生が名古屋から来て講義を行った。

初めて講義を聞く。1コマ90分、集中力が続くか心配して挑んだ。

しかし、90分はあっという間だった。先生の自己紹介から始まり、出身の名古屋の話、結婚した時の話、駆け出し税理士の時の話など身の上話を面白く話してくれた。一見関係ないような話をしているように思えるが、実際は「人生の大先輩の話」はとても貴重に思えることばかりで刺激的であった。

中でも特に刺激的だったのは、「アメリカのマイクロソフト社にアポ無しで行って、会社見学させてくれと言ったら、オッケー貰えて中に入らせて貰った!」という話であった。
先生は「アメリカでは、社員の採用までに何週間も面接にきた社員とディスカッションするんだ、ディナーまで一緒にするんだよ、そういうことが普通にある。日本じゃ考えられないよね」と言い、わたしはまさしく「目からうろこ」であった。

この講義で触発されたわたしは、自分も色んな場所へ積極的に飛び込んで行きたいと思うようになった。また、自分も90分ずっと話ができるような、話のネタを持った人になりたいという憧れを持った。

通信教育部では卒業までに128単位を取得しなければならない。わたしが受けた授業は、その内の2単位の話だ。単なる数字でみると何てことない、無味単調な感じであるが、実際スクーリングへ行って、色々な出会いがあった。色々な話を聞いて触発され、自分の中で新たな思いが生まれ、新たな行動を起こすきっかけを貰った。これは自分の中で価値を生んだということだ。

128単位を修得するまでには、きっと自分の身にたくさんの付加価値が備わるはず!

人生のヒントは、色んな処にありますが、大学もその中の一つになると思います。

今まで知らなかったことが、世の中沢山あるんだと実感したら、全てに意味があるんだ!と探究心が芽生えて、色んなことに興味が湧く。まさに、出会いは転機をもたらしてくれると言えます。

知ることや学ぶことで、色んな発見をしませんか。一緒に!

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