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【課外活動】経済学部在学中・龍田隆子さんが山路ふみ子文化財団主催「第4回 学生映画コンクール」評論部門で入賞しました

通信教育部Webサイトでは、卒業生・在学生の皆さんの学習だけでなく、大学生として、あるいは通信教育部での学びを活かした様々な活動についてもご紹介していきます。

3月7(土)大正大学内7号館にて、山路ふみ子文化財団主催「第4回 学生映画コンクール」授賞式が行われ、評論部門にて佳作を受賞した経済学部所属・龍田 隆子さんが表彰されました。 このコンクールは女優・社会活動家である故・山路ふみ子氏が教育支援・学生支援を目的とした「山路ふみ子文化財団」の主催による学生を対象とした映画コンクールで、審査・授賞式をはじめとしたコンクール全般の運営は学生によって行われています(公式サイト)。「制作部門」「評論部門」のうち、評論部門には100通の応募が寄せられ、6通の作品が佳作として入賞しました(優秀賞は対象なしのため、佳作が最高)。評論部門は対象作品である『おしん』『ペコロスの母に会いに行く』のいずれかに対する評論文が審査対象となり、龍田さんは『ペコロスの母に会いに行く』の評論文を執筆され、入賞となりました。

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当日は約200名の来場者が見守る中で表彰が行われ、龍田さんは表彰状および記念品等を受賞すると共に、受賞作品となった評論を朗読しました。介護や老い、認知症をテーマとしたこの映画に対して、ご自身の社会人経験、人生経験を踏まえた評論を会場でも堂々と朗読され、来場者の中にはその紡ぎだされた言葉に涙する方もいらっしゃいました。

 龍田さんは福井県在住。主婦業と学習を両立される中、地元新聞への寄稿・投稿も活発に行っています。「『大学に在学している学生』であることのみが応募条件であったので、『私でもいいんだ』と思って応募しました」と、本コンクールにチャレンジし、通信教育課程の在籍者としては唯一の受賞者となりました。

龍田さんには、表彰状のほか記念品が授与されました
龍田さんには、表彰状のほか記念品が授与されました

 


 

以下は、龍田さんご本人に今回のコンクールについて、また福井県で主婦業と学業を両立していることについてお伺いした内容です。

 

Q:今回、このコンクールに応募された動機を教えてください。

日本映画が大好きで、山路ふみ子さんを存じておりました。 映画人の育成や教育、文化福祉への支援の為、私財を投じられた姿は本当に素晴らしいと思っていました。一昨年、ヤクルトホールで行われた映画賞の贈呈式に寄せて頂きました。 日本で一番早くに贈られる映画賞を間近で拝見することが出来、感無量でした。そして山路ふみ子さんが生前抱いていた、日本映画に対する思いをそのまま受け継いでいる空気を肌で感じ、とても感動致しました。

その頃は学生映画コンクールのことは知らず、私自身も学生ではありませんでした。しかし去年4月に法政大学の通信で大学3年に編入学し、以前から学びたかった経済学部の学生になりました。 地方に住む邦画好きの一主婦であった私が、学生になってすぐ、このコンクールの評論部門の存在を知りました。大学生になった今、是非参加させて頂きたいと思い、応募させて頂きました。

 

Q:表彰式にはご主人様、お母様と一緒にご来場されていましたが、今回の評論課題はどちらも親子、特に母と子をテーマに扱った作品でした。評論を朗読された際にもお母様に視線を送られていましたが、執筆にあたり(社会人経験、人生経験を踏まえて)ご留意された点はありますか?

たまたまこのコンクールを知らない頃、母と偶然見た映画が、課題作品「ペコロスの母に会いに行く」でした。 この映画を通じ、自分の人生を振り返りながら、そして遠い将来を見据えながら執筆しました。 子にとって親との記憶は物心ついた時からと言えますが、それ以前から親の人生は続いています。年齢を重ねる毎に、様々な経験を重ね、今まで見えなかったことが鮮明に見えたりすることがあり、はっとさせられます。過去の母の人生の同じ時を共有することはできないけれど、子としてその人生に寄り添うことは出来ることに気付きました。 48歳になった今の自分の姿は、24歳の時に見た48歳の母の姿には到底及ばないと感じながら筆を進めました。 評論を読みながら、客席で号泣している母の姿を見て、ひたすら尊敬と感謝の気持ちを込め、読ませて頂きました。

 

Q:地元紙でも映画や小説の評論、感想を投稿されているそうですが、 書きたいこと、感じたことを言葉や文章にするにあたって、工夫されていることはありますか?

年齢性別を問わず、どんな立場の方が読んでも出来るだけ共有して頂けるように、日常の中で特に感動的なこと、一人でも多くの方に知って頂きたいことを選んでいます。 分かりやすい言葉で400文字という限られた範囲で、自分の心を率直に投影出来るよう、自問自答しながら推敲を重ね、投稿させて頂いています。

 

Q:通信教育部でもリポートや単位修得試験で書く、まとめることは多いかと思いますが、 通信教育部での学習で工夫されていることはありますか?

先生の講義や教科書を通じ、学生の私たちに何を一番伝えたいか、理解して欲しいかを考えます。投稿文などとは大学のリポートは違い、書き方はまだ試行錯誤の段階ですが、とにかく何回も書いてみて、全力を出し切りながら経験を積むことだと考えています。 「読書百遍意自ずから通ず」を念頭に置き、テキストを読み込み、課題を的確に把握して理解することに心掛けています。

 

Q:福井県にお住まいですが、学習と様々な活動、主婦業とを両立するのに工夫していることはありますか?

入学して一年、まだ両立しているとは言い難いですが、主婦としての本業を大切にし、日常生活を疎かにせず集中してこなし、勉強する時間を作ることに心掛けています。 どんなに忙しくでも、一日数分でも毎日勉強する習慣をつけています。そして学べる喜びとその環境に協力してくれている、主人をはじめ周囲の方々に対する感謝の気持ちを持ちながら、モチベーション維持に遂行しています。

 

Q:その他、今後の抱負や大学への要望などございましたらお聞かせください。

法政に学ばせて頂き、良い点を発見することが多く本当に良い学校を選んだと思います。 今回、地元の新聞に取り上げられたこともあり、自分が法政に通 教生ということが知れ渡り、実際どんな感じで勉強しているか友人知人に非常に多く聞かれました。 法政大学の学生を大切にするところ、先生が優秀で魅力的な講義や添削を受けることを通じ、質の高い教育を受けることができるところ、通教の一緒に学んでいる仲間も尊敬できる方が多く、良い影響を受けることが出来ること、広げていけたらと思います。 法政の学生の自覚を持ち、今回の受賞を糧に本分の勉強を頑張っていきたいと思います。

 

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主催団体である、「山路ふみ子文化財団」様からもコメントを頂戴しています。

 学生生活を支援するこの「学生映画コンクール」は、昼間学生、夜間学生、通信課程学生を問わず、在籍中の思い出づくりに協力できればと立ち上げたもので、幾つもの大学から学生諸君が集まり、運営委員会を組織しています。この事業への参画は「作品の応募」のみならず、「運営委員」として応募作品の集計から選考そして表彰までを担当いただいております。 大学や課程・年齢の垣根を越えて、様々な背景や価値観・ライフスタイルを持った学生同士の交流を持つ場にもなるべく活動を行っておりますので、応募や出品、また運営においても、ぜひご参加ください。この運営委員会は、月1回の開催で会議終了時には「情報交換交流会」を開催しております。是非、財団に詳細をお問い合わせいただければ幸いです。
公益財団法人 山路ふみ子文化財団
事務局長 佐藤善志 (ZENJI-SATOH) 〒107-0051
東京都港区元赤坂1-1-7-1201
TEL:03-3479-1087 FAX:03-3479-1086
E-mail:yamajifumiko-cf@blue.ocn.ne.jp
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