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スクーリングは一般教養科目がおもしろい!物の見方、考え方が変わり、結果として学習効果が上がった気がします。

卒業生

篠田 薫 さん 文学部 史学科

1年次入学 2021年卒業

京都府在住

Profile
若い時に入学し、諸事情で学習を断念。何十年もたって取得希望の受験要件が大卒だったため再入学。卒業まであと一歩のところまで来ています。現在は、就職が決まり派遣社員から一般企業で会社員をしています。
法政大学で学ぼうとしたきっかけは?

最初に入学した時は、家庭の事情で就職しか選択肢がなかったのですが、とにかく大学に行きたいという気持ちを諦めきれず、自分の収入だけで可能な方法は?と、検討した結果、たどり着いたのが通信教育でした。入学は誰にも相談せず一人で決めました。また、歴史が好きで、特に考古学に興味があったので史学科を選びました。

諸事情で学習を断念した際は、自分には、ここまでが限界だったのだ、とあきらめるしかなく後悔はありませんでした。初志貫徹できなかった自分の不甲斐なさだけが情けなく思えました。しかし、本当に何十年もたって、ふいに大学卒業資格に再チャレンジしたくなり(取得したい資格の受験要件が大卒だったことも一因)、今のパートナーの「今、やらないと後悔するよ」の一言に背中を押されました。経済的に通教しか考えられなかったので、どの学校にするか検討を始め(当初は法政に戻るという発想は全くありませんでした)、その際、初めて法政のHPを見て、復学、復籍の制度があることを知り、ダメ元で復籍の可能性と取得単位等の問い合わせをしたところ、学生証番号もきちんと答えられなかった私の記録を探し出していただき、取得済み単位数にも自分で驚いた次第でした。これは無駄にしてはいけない、卒業できるかもしれない、と希望が持てた瞬間でした。今の私があるのは、パートナーと記録を探し出して下さった職員の方のおかげです。

学習方法について(一問一答) 

【受講してよかった科目、おすすめの科目を教えてください】

・GWスクで受講した公開科目の「憲法」は、一度はじっくりと考えるべきテーマです。

・「史学概論」。ドイツ史とドイツにおける歴史学論争は、日本の近現代史を学ぶ上でも極めて重要です。また、敗戦国としての対応の違いを改めて考えさせられる科目でした。

・法政には様々な種類のスクーリングがありますが、それぞれに独特の雰囲気があるように思えます。私的には、GWや地方スク等の3日間集中のスクーリングが、モチベーションが下がることなく、また担当教官との距離が近く楽しかったです。効率的に単位取得が可能なのもありがたい制度ですが、期間中の予習、復習の時間が思うように取れないのはとても辛い思いでした。

・夏、冬スクーリングは、市ヶ谷の校舎の大きな教室での授業で行います。いかにも大学!という雰囲気で身の引き締まる思いがしました。午前、午後、夜間と別々の科目が受講でき、スケジュールはタイトですが、まとめて単位を取得できるメリットがあります。ただ、夜間の授業は終了が22時なので、翌日の午前の授業の出席は、かなり大変だと感じました(私は体力に自身がないので、あえて回避)。冬スクは1,2群の間に休みがない場合があり、これも体力勝負になることは否めません。計画的な受講こそ、卒業への近道だと思いました。

・スクーリングあるある、だと私は思っていますが、実は席を取るのに大変苦労しました(笑)。多くの先生方が言われるように、「昼間の学生は後ろから席が埋まるが、通教生は前から席が埋まる」これは事実で、好みの席をgetするのに、特に午前の授業は本当に大変でした。授業開始30分前に教室にたどり着いても思うように席が確保できない場合があります。こんなことが悩みになるのは通教独特の現象ではないかと思っています。

・地方在住者には、出席が現実的ではないが、春、秋スクは、週1授業なので、予習復習は確実に行えるし、出席要件も他のスクーリングより緩いように思えます。夜間の授業は大変ですが、条件があう方は受講する価値はあります。

 

【1日の学習時間や時間帯は決めていますか。また、勉強方法の作りかた、時間の使い方で工夫していることはありますか?】

電車通勤の場合は、通勤時間が本を読むには利用価値が高いです。朝は、わざわざ早い時間の普通電車に乗って座って時間を確保します。家に帰ってしまうと「何もする気が起こらないので」ちょっとだけ道草してみたり、大型の書店には、カフェが併設されている所が多いので、そういうお店では意外とゆったりと本が読めたり、リポートを書いたりが可能です。書店によってはカフェのサービス券等をいただけたりするところもあり助かりました。30分、1時間の積み重ねは意外と大きかったです。パートナーが、週に数回の夜勤や土日祝日は24時間勤務のある仕事をしているので、不在の夜や土日祝日が恰好の学習時間となってました。メディアスクーリングは、この時間を活用することで邪魔も入らず気も散らず、非常に効率的に受講できました。

 

【リポートの書き方、単位修得試験対策で工夫していることはありますか?】

復籍してからは、スクーリングばかりで単位習得しているので、リポートの書き方自体を忘れていますが、以前は、とにかく関連すると思われる本を探し、一冊でも多く読むことを実践していました。参考文献として紹介されているものだけではなく、自分で見つけ出した本を読むことが、意外と考えをまとめる上で役に立ちました。また、新聞は必ず読むようにしています。可能なら2種類以上に目を通すとよいと思います。今を知らずして、リポートは書けないと思っています。

 

困ったこと、壁に当たったと感じたことはありますか。また、それをどのように克服しましたか?

一番壁に当たっているのは、現在かもしれません。「卒論」は、文学部では逃れられない「壁」です。テーマを決め、指導を受けてもなお悩み続けている現状です。期限までに書ききれるのか?が、一番の壁ですが、「書きたいことを書く」ことを忘れなければ、道は開けると信じています。

通信教育部で学ぶ中で、楽しさや充実感を感じるのはどのような時ですか?

苦労してリポートを作成し(スクーリングでも結構リポート試験があります)、まがりなりにも完成させ、最終的に単位が取れた時が、自分を褒めることができると思っています。スクーリングは、世間的には連休等を利用することが多いので、旅行やレジャーに背を向けて授業を受けるという感じですが、教室いっぱいの学生を見ると、自分がその中にいることが楽しいと感じています。途中で挫折しそうになっても、頑張っている人を見るだけで、思いとどまることができます。また、終了時の達成感は本当にすがすがしい気持ちです。結果が出ればなおさらそう思います。

これから通信教育部で学ぶことを検討されている方へ、アドバイスやメッセージがありましたらお願いいたします。

まずは、なぜ今、大学へ入ろうと思ったか?自分にとって「学び」とはどういう存在であるかを考えてください。現役の方も、ある程度年齢を重ねた方も、一度大学を卒業された方も、なぜあえて今、通信で学ぼうと思ったのか?真剣に考えると明確な「何か」が、見えてくると思います。卒業は簡単ではないのが「通教」です。でも、自分にとって、さまざまな「宝」がGetできます。それは知識であったり、友人であったり…人それぞれですが、「何か」が自分を成長させてくれるのは確かです。不安より期待を大きくして入学してほしいと思います。

お住まいの地域で、他の通教生の皆さんに知ってほしい場所や施設・地元の特徴などはありますか?
お住まいの地域で、他の通教生の皆さんに知ってほしい場所や施設・地元の特徴などはありますか?

大学キャンパスの学食は、夏、冬スク時にはありがたい存在です。今は、3か所すべて外の見える場所にあるため開放的です。個人的にはゲート棟3階のカフェテリア「つどひ」がお気に入りです。若い人向けなので、ボリュームがすごい!

 

現在住んでいるのは、京都市伏見区の酒蔵だらけの地区です。酒好きには危険な場所(笑)になります。「黄桜」「月桂冠」「松竹梅」という銘柄は、日本酒に詳しくない方もご存知ではないでしょうか?最盛期に比べると酒蔵(酒造会社)もかなり減ってしまってますが、まだまだ伏見の一大産業です。ここでしかいただけない限定酒や季節物などがあり、日本酒はちょっと…と言われる方にこそチャレンジしていただきたいです。また、京都市内には、映画やテレビドラマ等のロケ地となった場所や建物が意外と多いので、そういう場所を探しながら市内を巡るのも京都観光の新しい形かと思っています。一番わかりやすく行きやすい場所は「伏見稲荷」でしょうか?

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