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学生でも、働きながらでも、定年後でも、夢があればそれが学びの時。通信教育部での学びは、あなたの大きな味方となるでしょう。

卒業生

古谷 義幸 さん 経済学部 経済学科

1年次入学 1974年卒業

関東在住 /前・神奈川県秦野市長

Profile
神奈川県・秦野市長(2006年~2018年)。
法政大学市長会にもご出席いただいている古谷市長に、ご自身の学びの経験に関するお話と、これから学びを志す方や地域で「学び」を提供する皆さんへのメッセージをいただきました。
「故郷を守りたい、人の役に立ちたい」という思いを現実に導いたのは、通信教育部での学びでした
「故郷を守りたい、人の役に立ちたい」という思いを現実に導いたのは、通信教育部での学びでした

 私は商いを営む家に生まれた商人です。いわゆる「地盤、看板、鞄」が無い、政治家とは無縁の出身です。そんな私が政治家を志した転機は23歳のときでした。

 高校卒業後、稼業を営みながら学ぶためにすぐ法政大学通信教育部で学び始めました。この当時は、学ぶ目的が「自分のため」でしたが、在学中に外国を視察するチャンスを得ました。総理府青年海外派遣団としてインド・ネパールを訪問することになったのです。

 現在ほど海外への渡航や留学が一般的ではない時代。日本を出るどころか、飛行機に乗るのも初めてのことでした。訪問したインドのカルカッタ(現在のコルカタ)で、貧困に苦しむ人々の姿に衝撃を受けたのです。政治が貧しいことが、本来は守るべき一番弱い立場の人の生活に最も影響すること、その不条理。翻って、故郷に思いを馳せ、故郷を守りたい、人の役に立ちたいと政治の道を志すきっかけになりました。学ぶ目的が「自分のため」から「自分以外の人のため」へと、大きく意識が変わったのです。

 そして、その思いを現実に導いたのは、法政大学通信教育部での学習です。政治、経済など必要な知識はここで学びました。働きながらの学習は大変ですし、当時も夏期や夜間のスクーリングは仕事との調整をしながら出席していましたが、「人の役に立ちたい」という目標、志を持ったことは、学ぶことを継続する、やり遂げるための原動力になっていたのだ、と感じています。

通信課程であっても、学生同士の交流の場は大切

 学生当時は、通信教育部の中央執行委員(※)としても活動をしており、本学だけでなく広く他の大学の同じく通信で学ぶ仲間たちとの交流がありました。通信であっても、学生同士の交流の場は大切です。私も当時の仲間とはいまだにつながりがあり、生涯の友となっています。


 ※現在の「学生会」にあたる組織。現在は各地の学生会ごとに運営を行っています。

「自分ならではの経験」を学べる場で自分を磨き、社会に還元する

 学校において、授業や教科書で学ぶことはもちろん大切ですが、自分から体験して学ぶこと、「自分ならではの経験」は、例えそれが直接学問に結びつくことではなくても、大切なことだと思います。そこで私は、当市の子どもたちに様々な経験をする機会を設けることに力を入れています。
 当市はアメリカのテキサス州にあるパサデナ市と姉妹都市として50年、実に半世紀以上交流を継続しています。今年は1月4日から9日にかけて市内、在学の中学・高校生が訪問団の一員としてホームステイしてきました。言葉が通じない中、ホストファミリーと共に生活した経験はかけがえの無い財産になったことと思います。わずか6日間ですが、帰国報告に来てくれた子どもたちは見違えるほど逞しくなっていました。
 通信教育で学ぶ方も、働きながらだったり、いったん就職してから学び直しだったりと、いわゆる高校、大学、就職の一般的な道とは異なる「自分ならではの経験」をしていることと思います。大きな財産ではないでしょうか。

  私は、様々な経験をつんだ人こそ公務員にふさわしいと思っています。ところが、多くの公務員採用には年齢制限が設けられています。例えば、海外で発展途上国の経済発展を支えるため汗を流した人、民間企業でバリバリ第一線で働いてきた人、国や県の職員だったが、親の都合で故郷に帰ってきた人・・・経験もあり、スキルも高い人材であっても、年齢がネックで門前払いです。おかしいとは思いませんか?
 私が市長になってから、秦野市では、職員採用試験の年齢制限を無くしました。そして最近はそのような自治体が増えてきています。多様な経験をつんだ人の力を求める場は以前に比べ格段に増えています。一方、学びを活かす場が増えていることは、厳しいことでもあります。「歳だから」「忙しいから」は学びを絶つ言い訳にはなりません。学びを提供する立場の人も同じです。まずは率先して学び、自らが常に自分を磨き続けていく姿を示していってもらいたいと思います。

これから学びを志す皆さんへ:夢を描くことに期限はありません
これから学びを志す皆さんへ:夢を描くことに期限はありません

 私は、まず夢を描くことが大切だと思います。そして「夢は実現してこそ、夢である」と考えています。描いた夢を実現するために必要なことは何か、それを考えれば必然的に学ばねばならないことは見えてくるでしょう。夢を描くことに期限はありません。私も政治を志したのは23歳のときでした。学びの時期も期限はありません。学生でも、働きながらでも、定年後でも、夢があればそれが学びの時。この通信教育部という学びの制度は、あなたの大きな味方となるでしょう。頑張ってください。

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