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先輩に学び、友人に学び、書物に学ぶ。
知識なくして成長はありません

卒業生

黒川 征一 さん 文学部 地理学科

1年次入学 1987年卒業

徳島在住 /徳島県三好市長

Profile
徳島県立池田高等学校を卒業後、いくつかの職場を経て、池田町役場に就職。周りの政治家たちと対等に議論するために、法学や経済学などの学術書を教科書として勉学に励む。その中で、労働法の大家である青木宗也(’84年~’88年の本学総長)に影響を受け、37歳で法政大学通信教育部に入学。2013年7月より三好市長に就任。自然あふれる三好市の魅力を多角的にPRし、観光、歴史、教育、あらゆる側面から地域活性化を目指す。
青木宗也先生の本に感銘を受けて
青木宗也先生の本に感銘を受けて

 私は徳島県立池田高等学校を卒業後、経済的な事情で進学を断念しました。そしていくつかの職場を経て、池田町役場に就職し、26歳の若さで労働組合の書記長にも就任。当時、私にとっての教科書は法学や経済学などの学術書でした。トップクラスの政治家たちと対等に議論するために、本を読みあさり、独学で勉強に励む毎日でしたね。
 その後、37歳で法政大学通信教育部に入学。法政を選んだのは、労働法の大家である青木宗也先生(’84年~’88年の本学総長)の本に感銘を受けたからです。その中で地理学を専攻したのは、測量士補の資格を取って仕事に役立てたい、という実学的な理由からでした。
 在学中は仕事が忙しく、勉強に費やせる時間は限られていました。ですからレポート作成は、よく友達と勉強会を開いたり、分からない箇所は相談したりと協力してもらいましたね。
 試験はしっかりクリアしていました。勉強は闇雲に24時間やるよりも、ポイントを押さえて効率良くやることが大事。それは長年の経験で学んだことです。

地理学の知識を生かして地元に貢献
地理学の知識を生かして地元に貢献

 2013年7月、私は三好市長に就任しました。三好市の最大の魅力は、風光明媚な大自然。遊覧船での川下りが楽しめる吉野川の大歩危・小歩危渓谷は、世界屈指のラフティングスポットであり、特徴的な自然岩の構造から日本列島の成り立ちを知ることができる素晴らしい景勝地となっています(2014年2月に国の天然記念物に指定)。
 市長として目指すのは、多角的にまるごと三好市を売り出すこと。もちろん大学での学びは大いに役立っています。大歩危・小歩危の自然は、地元の人々が大切に守ってきたもので、かつて住民の反対運動によってダムの建設計画を阻止したという歴史があります。私はその史実を後世に残したいと思い、ライフワークとして研究を続けてきました。そして、集大成となる学術書『小歩危ダム阻止闘争と吉野川の濁り問題』の出版が実現。振り返れば、数十年前に『吉野川の治水と利水』というテーマの卒業論文を書いていましたから、それが市政活動の原点となっていることは間違いありません。

学びは人生をより豊かにしてくれる
学びは人生をより豊かにしてくれる

 人間の道理に反することがあれば、たとえ相手が上司でも反論する。正義感が人一倍強い私は町役場でも県議会でもそうやって生きてきましたから、かなり破天荒な人生なんですよ(笑)。その分、苦難もたくさんありましたが、何事も「為せば成る」「初志貫徹」の精神で乗り越えてきました。その中で通信教育課程を修了し、憧れの青木宗也総長から卒業証書をいただけたことは、今も私の誇りです。
 人生をより豊かにするためには、先輩に学び、友人に学び、書物に学ぶことが大切。まさに「知は力なり」です。今はテレビやインターネットで簡単に情報が手に入る時代ですが、「温故知新」の姿勢で能動的に本を読み、勉強しなくては、人として成長することはできません。通信教育部で学ばれる皆さんも、受け身になるばかりではなく、積極的に知識を磨いていってほしいですね。

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