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何のために学ぶのか、目標意識をしっかりと持って入学をされた方が良いと思います。

卒業生

加藤 雅幸 さん 文学部 史学科

3年次編入(学士入学含む) 2018年卒業

関東在住 /建設業

Profile
 定年退職された後、ご子息の勧めもありご入学されました。現在は建設業関係の仕事をしながら、史学科に在籍し、以前から興味のあった歴史を学んでいらっしゃいます。
史実の発見、歴史的評価の変遷を自分自身で体験したい ~法政大学通信教育部を選んだきっかけ~

 法政大学の建築科を卒業して40年以上経ちますが、最初の勤務地が島根県でしたので、出雲大社に何回か見に行きました。壮大な大社造りに魅了されましたが、なぜあのような場所に建てられたかを知りたく、古事記を読んだことが、歴史を学ぼうとした最初のきっかけでした。現在、発掘調査などで出雲は高度な文化圏であったことが分かってきましたが、当時の評価は低く、現在とは雲泥の差でした。このように新しい史実が見つかり、歴史的評価が変わってゆくことは大変興味深いことです。そのようなことを少しでも自分自身で体験することができればと思い、史学科に入学しました。

 建設業関係の仕事をしていますが、出社日は少ないので地元の図書館に行っていることが多いです。現在の住宅は、ほとんどが工場加工・プレファブ化され品質・性能の高い住まいをつくることが出来ますが、職人は高齢化し減少していますので、技術の伝承が心配です。そのような状況の中で、昔の住まいの状況や施工技術・技能を知ることは、現在の住まいづくりを見直すうえでも必要なことだと考えています。

授業で古文書解読を経験、史学科に入学した実感がわきました ~学習について~
授業で古文書解読を経験、史学科に入学した実感がわきました ~学習について~

 住まいは東京なので、身近な江戸時代に興味を持っています。住まいづくりの仕事に長年携わってきたので、江戸時代の庶民の住宅や、それらに携わった職人に興味を持っています。特に、職人の技術・職人気質や当時の社会的評価については関心があり、できれば卒業した後も、自分のライフワークとして取り組みたいと考えています。

 今年の冬に受けた史学演習(日本)は、歴史研究の技法を習得する授業で、与えられた課題に基づき、古文書などの史料を読み解きながら、リポートをまとめるものです。図書館の地下の資料室で、該当する古文書などを見つけ、解読してゆく作業をしました。まだまだ古文書などを十分に理解できる知識は身についていませんが、史学科に入学した実感がわきました。リポート提出の当日の明け方に、やっと終えることが出来ましたが、充実した一週間でした。卒業論文を作成する上でも、必要な知識や勉強法が身につくと思いました。

 好きな歴史を学ぶ楽しさは当然ありますが、スクーリングなどで、年齢幅を超えていろいろな人たち・職業の方と知り合えることにも、楽しさや充実感を感じています。そして、その人達の学ぶことへの姿勢・情熱を感じ、良い刺激をもらい、それが自分の勉強意欲にも繋がってきます。


(写真:ボアソナード・タワー26階ロビー。ボアソナード・タワー建設時の模型や、本学の歴史資料を展示しているコーナーです)

 

勉学意欲がなくなった時は、少し期間を空けて再度挑戦 ~困ったこと、壁に当たったと感じたことと、その克服について~

 リポートがなかなか書けなかったり単位取得試験が通らなかったりして、落ち込んで勉学意欲がなくなる時があります。その時は、少し期間を空けて再度挑戦することにしています。今もその繰り返しです。

学習方法について(一問一答)

【1日の学習時間や時間帯は決めていますか?また時間の使い方で工夫していることはありますか?】

 私は、余り仕事をしていませんので、勉強時間は自由に取るため、参考にはならないと思いますが、私の反省をも含め、ある程度の年間計画のなかで目標をもってやられた方が良いと思います。私は月の前半をリポート作成にあて、後半を次月度の単位取得試験の勉強時間としています。無理しても長続きはしません、ご自分のペースでやることが大切だと思います。


【リポートの書き方、単位修得試験対策で工夫していることはありますか?

 リポート作成した後、できるだけ多く読み返すようにしています。書き方や内容のおかしいところが見つかり、また自分の言葉での表現に近づいてくると思います。単位取得試験は、過去問題の傾向を調べ、また仲間から情報をできるだけ聞くようにしています。

 退職を迎えるにあたって、退職後なにをするかを考えていた時に、息子から通信教育受講の勧めがありました。最初のリポート提出の時には、息子に見てもらい酷評をうけましたが、何とか1回でパスすることが出来ました。家族には、今、勉強している内容をある程度、話しておいた方が、家族の理解を得るうえでも必要だと思います。

お住まいの地域や法政大学周辺で、お勧めの場所はありますか?

 近くに、映画『男はつらいよ』で有名な柴又帝釈天(葛飾区)があり、週末は観光客で大変賑わっています。柴又地区には弥生時代の遺跡や古墳が出土し、奈良時代の正倉院の戸籍には嶋俣里(しばまたり)の地名の記載があります。その中に、「トラ、サクラ」という名前が記載され、古墳からは帽子をかぶった埴輪が出ています。昔から寅さんは、いたようです?東京の下町にも、古い歴史があります。すぐそばの江戸川には今でも『矢切の渡し』の渡し場があり、渡し船が往復しています。寅さんに会いに来てください。

 

これから、学びを志す皆さんへ
これから、学びを志す皆さんへ

  入学の目的は様々だと思いますが、何のために学ぶのか目標意識をしっかりと持って入学をされた方が良いと思います。途中で思うように勉学が進まないことは、必ずあると思います。そのような時に、しっかりとした目標を持っていることは継続するための力になります。そして、なんでも話せる仲間を持つことが、とても助けになります。

 

 


(写真:55年館1階 大内兵衛筆 論語レリーフ前にて)

 大内兵衞元総長の筆による論語「学而不思則罔 思而不学則殆」(「論語」巻一、為政第二)のレリーフです。

 55年館解体後は、新しく建設される校舎への移設が検討されています。

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