何か、何でもよいので、自分の目標を持って生きて下さい。
卒業生
早来 晴常 さん 経済学部 商業学科
1年次入学
関東在住 /社会福祉協議会協力員、競馬アナリスト
- Profile
- 企業でシステム開発・コンサルティングの業務に携わるなか、経理・財務関係の仕事に必要な知識を学ぶため、商業学科にご入学されました。定年退職後の現在は、社会福祉協議会での活動、そして経済学の理論を駆使した競馬ライターと、多方面にわたる活動を行っていらっしゃいます。
- はじめに【この記事をお読みの皆様へ】
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本文では早来さんの競馬ライターとしての活動・書籍等についても触れておりますが、本書は読者個々人が不確定要素の数値化を行ったうえで分析を行う理論のご紹介であり、的中を保証するものではありません。
勝馬投票券の購入は「競馬法」を遵守のうえ、あくまで自己責任のもとに行ってください。また未成年者は、競馬法第28条により、「勝馬投票券」を購入し、または譲り受けることはできません。
「競馬法」
- 新しい知識が必要と感じました ~法政大学通信教育部を選んだきっかけ~
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勤めていた会社ではSEからスタートし、社内経理システムの開発、経理システムのコンサルティングを経験しました。過去の業務知識を評価されて業務内容や知識、役割が広がっていく中で、「経理に関する理論的な知識が必要だ」と感じたことがきっかけで、経理関係の専門知識を得るべく経済学部・商業学科を選択しました。
しかし仕事が多忙で、管理もしながら作業もするプレーイングマネージャーのような状況だったこともあり、夏休みくらいしか学習に充てられない年も多かったです。ですので、結構長い間在学しています(笑)。
勤め先は大きな企業であったのですが、会社の中で毎日仕事に没頭していると、つい会社で行っていること以外は見えなくなってしまいがちです。仕事で知識は増えますが、それを整理することが必要になったんですね。
- 眠っていた知識と新しい知識が入ってきました ~学習について~
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いざ、学習を開始してみると、眠っていた知識と新しい知識が入ってきました。しかし、会社は忙しく中々思うように進まなかったのも事実です。6年前に会社を定年退職して、現在は他の活動をしながら学習を続けています。
週に1回、習志野市の社会福祉協議会で協力員として働いています。今はWebや会計といった、仕事で行っていたことに近い分野で手伝いをすることが多いです。社会福祉協議会に行っていることもあり、「財政学」や「経済政策論」は勉強になりました。税の成り立ちや使われ方を学んだことは、今後の私の活動にも役立つと思っています。
またもう一つの活動として、競馬分析と執筆活動を行っています。約5年間かけて、全国すべての中央競馬場、地方競馬場に行ってきました。その紀行文も執筆活動の一つです。一冊目の本『投資ゲーム的競馬のススメ』は卒業論文のつもりで書き上げたものです。内容は回帰分析による競馬予想を行うというものです。
法政大学の授業で最も関係があるのが「統計学」です。もともと回帰分析はやっていたので得意ですが、「統計学」の授業によって、より論理的に確信をもつことができました。他の授業内容からも、参考にさせていただいた内容が本の中に含まれています。また、本を書くにあたって、リポートや試験と同じく句読点の付け方、読み手にわかる書き方の難しさをここでも痛感しました(笑)。
競馬の書籍は数字合わせのような本が多くて、まともな書籍は10%もないかな、と思っています。タイトルは「○○必勝法」などと書かないと売れ行きに問題が出るそうですので、皆そのようにつけていますけれど。『投資ゲーム的競馬のススメ』は、この分野の書籍としては多く方に読んでいただいて、初版がほぼ完売ということで出版社の方にお礼を言われました(笑)。
- 学習で得た知識を、実践で役立てています ~おすすめの科目について~
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私の経験から、おすすめの科目は実践で役立つ、「財務会計論」、「簿記」、「管理会計論」と「英語」です。私自身、市の活動において会計や予算、税金や補助金に触れることが多いですので、「簿記」をはじめとした会計分野の学習は役に立っています。特に、投資(経済学)や経営の考え方、具体的には、収支の考え方として、財務会計が扱うものと、管理会計が扱うものと、そして経済学が扱うものの考え方の違いは面白く理解できました。
また、「経済学特講」「経営学特講」はその時にニュース等で扱われることも多いので複数受講していますが、先生方の言葉中にも、「お、これは!」とヒントになることが一つ、二つとあり、書籍にも仕事にも役立てていました。特に「経済学特講」での長原先生の授業は非常に面白かったです。若い人を育てようとする。そして、理論を全員に分からせようとする姿勢がとても素晴らしかったです。
- 学習方法について(一問一答)
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【1日の学習時間や時間帯は決めていますか?また時間の使い方で工夫していることはありますか?】
具体的に決まりはありません。やったことは次のようなことです。リポートのときは、早く家に帰ることができた日にできる範囲で本を読む。まとめる。この作業の繰り返しでした。スクーリングの際は集中して的確なメモをとり、自分なりの理解をする。試験の3日前に全体をサマリーするというようなことを行っていました。
ただし、年度ごとの目標は決めています。「〇単位を取りきる、この科目を習得する」くらいの内容ですが、それによって行動の整理ができ、学習の進み具合を把握できれば、不安感も解消できます。今自分がどのような位置にいるのか、を把握するのは大事ですね。社会人は仕事で進捗管理をすることも多いですが、特に20歳前後で若い皆さんは、仕事でこのような経験をしたことも少ないと思いますので、学習への”パッション”を維持するためにも良い方法だと思いますよ。
- これから、学びを志す皆さんへ
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私の場合は15年以上在学しています。転勤も含め、仕事が忙しく学習どころではない時期があり、途中でやめようかと思いました。しかし、生涯学習だと自分に言い聞かせて続けました。もう少しで卒業ですが、今では次に何をやろうか、と思っています。
やはり、継続は力なりですね。人、それぞれ考え方や知識範囲は異なりますが、何か続けることで、その知識が、いずれ役に立つ日が来ると思います。
スクーリングに出席していると、本当に若い方が頑張っている姿を目にします。私自身も、授業の前後で他の出席者とお話をするのですが、自分とは職業や年齢、背景や考え方の異なる人と話をすることでヒントを得たり、次も頑張ろうと思えたりします。若い皆さんも食事の時だったり喫煙所でだったり、ちょっとした時間でも良いので、出席している学生同士でコミュニケーションをとってみることをお勧めします。
そして、何か、何でもよいので、自分の目標を持って生きて下さい。目標を持っていれば、何かあったときに、自分に余裕があり、冷静な対処が可能になります。
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