通学課程からの転籍
転籍とは、法政大学に在籍している学生が、通学課程と通信教育課程の間で学籍を異動することをいいます。
通信教育課程の学習制度は、これまで在籍していた通学課程とは大きく異なります。転籍後は通信教育部の学則および諸規則に基づき学習することになりますが、通信教育課程は通学課程以上に自発的に学習を進めていく強い意志が必要です。まずは、冊子『入学要項』や通信教育部Webサイトで学習制度を確認の上、疑問点があれば窓口や電話で相談し、通信教育課程の制度を理解したうえで転籍の出願を検討してください。そのうえで、転籍を希望する方は、本要項と『入学要項』をよく読み手続きをしてください。
転籍条件
次の①および②の条件の両方を満たす者。
- ①通学課程の在籍者(休学者を含む)。退学(予定)者、在籍年限満期・学費未納期除籍(予定)者を除く。
- ②転籍日(4/1もしくは10/1)時点で、通学課程での学年が2年生以上の者。
ただし次の学年(在籍期間)および最低修得単位数を満たしている者(教職・資格科目は含まない)。
2年次転籍:通学課程で2年生以上(1年以上在籍)かつ修得単位15単位以上
3年次転籍:通学課程で3年生以上(2年以上在籍)かつ修得単位30単位以上
4年次転籍:所属学部の規程による4年生であること
- ※低年次への出願は可とします。(希望学年は出願時に記入、高年次への出願はできません。)
- ※特別な事由(経済的事情等)がある場合にはこの限りではありません。
- ※進級見込の学年で出願した者が進級できなかった場合には、選考において入学許可になっても、転籍の許可を取り消します。現在の履修状況や見込については所属の学部窓口にて十分に確認してください。
転籍にかかわる入学諸経費一覧
学生納付金 | 振込額合計 | |||
---|---|---|---|---|
入学選考料 | 転籍料 | 教育費 | ||
2~4年次に転籍 | 10,000円 | 10,000円 | 90,000円 | 110,000円 |
- ※次年度以降の学生納付金は教育費(90,000円)です。次年度以降は分納制度があります。
- ※教育費には教材(指定市販本を除く)・リポートノート代が含まれています。入学後の主な納入金の詳細は「入学要項」P.22をご覧ください。指定市販本の科目を選択される場合は、各自で購入が必要です。
- ※スクーリング受講料は教育費に含まれません(開講形態で異なり、1科目15,000円または20,000円が必要)。
- ※教職課程の履修には履修料が別途必要です。
- ※教職課程の詳細は通信教育部webサイト「教職課程」をご覧ください。
転籍先の学部・学科
現在在籍する学部・学科に関わりなく、法学部(法律学科)、文学部(日本文学科・史学科・地理学科)、経済学部(経済学科・商業学科)のいずれかの学部・学科に転籍することが可能です。
通信教育課程の在学年限
通信教育課程の在学年限は12年間です。12年から通学課程での在学年数を引いた年数が転籍後の在学年限となります。在学年限以内に卒業が見込めない場合は、在学中に12年の延長制度(再度の入学)の手続きをすることができます。
転籍要項・入学要項(願書)配布期間・配布場所
春学期(前期)からの転籍 1月上旬~5月下旬
秋学期(後期)からの転籍 6月上旬~10月下旬
配布場所:【市ケ谷】通信教育部窓口(大内山校舎3階)、デザイン工学部窓口(市谷田町校舎)【多摩】各学部窓口【小金井】各学部窓口
※「転籍要項」は、入学要項(願書)に同封されています。
※転籍要項・入学要項(願書)は無料です。
※本Webサイトを通じての資料請求ですと転籍用ではなく一般用の出願書類が届いてしまうため、必ず上記配布場所で入手してください。
出願前の注意
必ず、現在在籍している通学課程各学部の事務窓口にて、①通学課程での在籍の継続(休学、退学・復学を含む)、②通学課程の学費納付、③通学課程での学習の継続(履修・単位修得)等の可能性について、事前に相談・確認されてからご出願ください。①~③の内容について、通信教育部にお尋ねいただいてもご対応できかねます。
通信教育部への転籍後は、通信教育課程で卒業を目指すことになります。転籍後、再度通信教育課程から通学課程へ戻りたい場合は、改めて転籍試験(筆記試験)や面接試験の合格、通信教育課程での単位修得等の諸条件があり、転籍試験を実施していない学部等へは、戻れない場合もございます。事前によく検討してご出願ください。学則により、通学課程の学部と、通信教育課程の学部との二重在籍(同時在籍)は禁止となっております。
- ※通信教育課程に転籍した場合には、通学課程で利用していた奨学金は終了となります。該当者は各キャンパスの奨学金担当部署に必ず連絡・相談してください。
事前相談を要する方(必ずお読みください)
障がいもしくは疾病があり、合理的な配慮を希望される方は、「入学要項」P8~10をご確認のうえ、出願前に必ず「事前相談」を行ってください。
通信教育課程は障がい学生支援室の行う支援・サポートの対象外であるため、通信教育課程で対応が可能な内容について、「事前相談」の手続きにより確認いたします。特に、試験会場での受験や教室・会場でのスクーリング受講に不安をお持ちの方はぜひお申込みください。2024年現在の支援内容はWebサイトでご確認ください。なお、事前相談の内容は、入学選考(合否結果)とは一切関係がございません。転籍の出願は、事前相談の回答後となります。また、事前相談の終了までにかかる期間は約2~3ヵ月(目安)となっております。
-
①「事前相談」受付期間
- ・2025年度前期(4月)転籍希望者 2024年12月15日まで(消印有効)
- ・2025年度後期(10月)転籍希望者 2025年6月15日まで(消印有効)
- ※上記日付以降のご連絡および相談は、次期または次年度の転籍希望のための手続きとして受付いたします。
-
②「事前相談」申込方法
通信教育部入学選考担当 tsukyo_app@ml.hosei.ac.jp へ、件名:事前相談申込 というメールを送信してください。
メールの本文に、①氏名(フリガナ)、②住所、③電話番号、④メールアドレス、⑤通学課程所属学部・学科・学年・学生証番号、⑥通教の転籍希望学部・学科・学年、⑦日常の生活・学習活動に支障のある事項(概要)、⑧障がい・疾病のために通信教育部へ求める配慮希望内容(概要) を明記してください。
メール確認後、折り返し、事前相談の詳細についてご連絡を差し上げます。
(ご提出書類:事前相談申込書(通教書式)、診断書・障がい者手帳等の書類のコピー、返信用封筒)
出願から転籍手続きまでの流れ
- (1)Web出願サイトより入力し、サイト内で入学諸経費110,000円を振り込む(提携教育ローンの利用可)。
- (2)通信教育部へ下記「8.提出書類」を送付(郵送、窓口提出可)
- (3)選考(出願書類に基づいて選考します。また、必要に応じて面接を行う場合があります。)
- (4)入学許可・不許可通知書の到着
(入学不許可者)選考料10,000円を除く100,000円(転籍料1万円+教育費9万円)を返金し、学生証をご返却いたします。所属されている通学課程の学部へ引き続き在籍となります。 - (5)(入学許可者のみ)教材・補助教材の到着
- (6)所属されている通学課程の学部事務ヘ、通教から転籍結果を連絡いたします。
出願期間(通信教育部Web出願サイトへ入力・送信、入学諸経費納入および出願書類提出期限)
転籍の時期 | 通信教育部Web出願サイトへ 入力・送信 |
入学諸経費納入および 出願書類提出 |
---|---|---|
前期生(学年開始日4月1日) | 2025年3月5日~5月12日(締切) | 2025年3月5日~5月16日(締切) |
後期生(学年開始日10月1日) | 2025年9月3日~10月9日(締切) | 2025年9月3日~10月15日(締切) |
- ※前期・後期とも、第1回受付期間での出願はできません(第2回以降に出願可)。
- ※インターネット出願時に緊急連絡先として、大学から日本語で連絡が出来る日本国内在住の成人の方を登録していただきますので、事前に了解を得てください。緊急連絡先となる方は、通学課程の学部在学中に大学に届け出ている保証人と同じ人物でなくても構いません。
- ※Web出願サイトから入力し、サイト内で入学諸経費110,000円の振込を完了してください(転籍出願時のみ、選考料10,000円を除いた残りの金額について、提携機関である株式会社ジャックスの教育ローンも利用可能です)。なお、入学不許可の場合は、選考料を除いた所定の金額を返金いたします。
提出書類(提出前に各自でコピーを取り、控えを保存してください)
- ①志願書1(インターネット出願後にダウンロード・印刷できる書類です)
- ②学歴・学習歴
- ③職務経歴
- ④誓約書・学生証用写真台紙(現在の学生証と同じ写真は不可)
- ⑤志願書2
- ⑥転籍願(現在大学に登録されている保証人の署名・押印が必要)
- ⑦通学課程の学生証(最新年度の裏面シールを貼ってください)
- ⑧履修・成績通知書(出願時に転籍条件の最低修得単位数が不足している場合、履修登録科目確認通知書をあわせて提出してください。)
- ⑨(学習上の配慮を希望される方でお申し込みされた方)事前相談についての回答書
- ⑩(最低修得単位数・在籍期間等の転籍条件を満たさない場合のみ提出)理由書
②~⑥は同封の指定用紙に記入のこと。
- ※手書きが必要な書類については、ペンまたはボールペンで記入し、鉛筆、シャープペンシル、インクを消せるタイプのペンは使用しないてください。
⑥の転籍願提出にあたり、現在所属している通学課程の学部事務より、現在大学に登録されている保証人の方へ、転籍の意志を確認させていただくことがあります。
⑦の学生証は出願時に提出してください(入学不許可の場合は返却します)。
⑧の履修・成績通知書は各自準備してください。
⑨については、「6. 事前相談を要する方」を参照してください。該当しない場合は、提出不要です。
⑩については、転籍条件を満たしておらず、特別な事由(経済的事情等)がある場合に「理由書」(別紙としてA4判の用紙に横書き・書式不問)を記入し、添付してください。
必要に応じて、提出前に各自でコピーを取り、控えを保管してください。
<書類提出先>
〒102-8445 東京都千代田区富士見2-17-1 法政大学通信教育部入学選考担当 宛
- ※締切日を過ぎた場合はいかなる理由があっても受け付けしません。
- ※郵送の場合、提出封筒(A4サイズの書類が入る角2サイズ)の表面にインターネット出願登録後に印刷可能となる「送り状ラベル」を貼り、郵便局の窓口から「簡易書留」により送付してください。
- ※出願書類は通信教育部窓口でも受付できます。受付時間等は14.お問い合わせ先を参照してください。
選考結果通知
- ・出願から選考結果通知までの日程については、「入学要項」P.5をご覧ください。
- ・入学選考の結果、入学許可者には通信教育課程の新学生証と、単位認定結果を反映した「履修・成績通知書」を同封します。入学不許可の場合、不許可通知書と返金願を送付し、通学課程の学生証を同封しご返却します。
転籍後の単位認定について
認定された単位は、入学許可通知に同封する「履修・成績通知書」にて確認してください。転籍後は通信教育課程のカリキュラムに従って履修を進めていただきます。通学課程とは必修科目や卒業所要単位が異なります。通信教育課程のカリキュラムについては、通信教育部webサイトに掲載している転籍希望先の学部学科の教育課程表(科目一覧)にてご確認ください。なお、認定単位や認定科目の詳細については、選考と合わせて単位認定を行い転籍許可後に通知するため、出願前に詳細をご案内することができません。概要は、以下の表のとおりとなりますので、ご参照ください。
学籍異動 | 科目区分 | 認定の有無 |
---|---|---|
同一学部・学科へ転籍 | 基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
法学部全学科(通学課程) ↓ 法学部法律学科(通信教育課程) |
基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
経済学部全学科(通学課程) ↓ 経済学部経済学科(通信教育課程) |
基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
経営学部全学科(通学課程) ↓ 経済学部商業学科(通信教育課程) |
基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
上記以外 | 基礎科目 | ◯ |
専門科目 |
公開科目として |
転籍初年度の学習スケジュール
出願時期によって入学後に学習開始となる期間が異なります。
各スクーリングの受講申請や、通信学習科目のリポート設題提出期間および単位修得試験受験の申請期間については、入学許可通知の後に送付される教材に同封される「学習スケジュール」や「学習のしおり」等を確認してください。転籍の初年度においては、出願時期に受講申し込み時期が過ぎているスクーリングは、次年度からの受講になります。
お問い合わせ先
通信教育部入学選考担当・学籍担当(市ヶ谷キャンパス 大内山校舎3階)
平日9:00~17:00(11:30~12:30、大学休業日は除く)
TEL:03-3264-6370
- ※窓口取扱時間は変更になる場合があります。事前に通教ウェブサイト、または電話でご確認ください。
通学課程から通信教育課程への転籍者数
転籍年度 | 法律 | 日本文 | 史学 | 地理 | 経済 | 商業 | 年度計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 | 16 |
2021 | 4 | 3 | 4 | 0 | 3 | 3 | 17 |
2022 | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 5 | 15 |
2023 | 2 | 1 | 1 | 0 | 3 | 4 | 11 |
2024 | 3 | 2 | 0 | 0 | 4 | 4 | 13 |
よくある質問と回答
- (1)前期生と後期生の違いは何ですか。
- 通信教育課程では入学期により前期生・後期生という名称で分けており、学年開始時期を年2回設けています。前期生の1学年は4月から翌年3月末まで、後期生では10月から翌年9月末までとなります。つまり、前期生の進級月は4月、後期生は10月になります。同様に、前期生の卒業月は3月、後期生は9月です。
- (2)通信教育課程へ転籍すると学年は何年生になりますか。また、何年在籍できますか。
- 転籍日(4/1もしくは10/1)時点での通学課程での学年および修得単位数によって定められていますので、詳細は1.転籍条件をご確認ください。
在籍可能年数は、12年から通学課程での在学年数(小数点以下切り捨て、休学を除く)を控除した年数となります。
- (3)認定単位は全て卒業所要単位になりますか?
- 通信教育課程は、教養課程の科目および専門教育科目について、卒業に必要な所要単位数や必修科目が通学課程とは異なります。
特に、一般教育科目の卒業所要単位は通学課程より多いため、転籍後に不足分を修得する必要があります。さらに、現在の学部学科と転籍した先の学部学科が異なる場合は、専門教育科目の単位認定では単位数の上限があるため(公開科目として16単位まで)、通学課程で修得したすべての単位が、通信教育課程の卒業所要単位に充当されるとは限りません。
- (4)通信教育課程に転籍後、どのくらいの期間で卒業できますか。
- 転籍した学年、認定単位数によります。明確にお答えすることはできません。通信教育課程では、通学課程での学習に比べ、自発的な学習への取り組みとそれを継続する強い意志が必要です。
4年生の再学(4年生で留級し2回目)以降は、卒業所要単位や卒業要件を充たす見込みがある場合、卒業申請により年度途中での卒業が可能です。たとえば、後期生として転籍した方が、4年生2回目以降の在籍期間中に、卒業申請により次の9月を待たずに半年前の3月に卒業することは可能です。前期生の場合も同様です。
年度途中の卒業希望者は、学生からの卒業申請が必要になりますので、該当の場合は「法政通信」誌等の大学からのお知らせを確認し、忘れずに手続きをしてください。
なお、通信教育部には早期卒業制度はございません。卒業には4年生までの在籍が必要となります。
- (5)通信学習だけで卒業できますか。
- 通学課程で修得した認定科目はすべてスクーリング科目扱いとするため、3・4年次に転籍した場合には卒業に必要なスクーリング単位30単位を満たしているケースが多く発生しています。しかし、スクーリング単位30単位を満たすだけではなく、通信教育課程のカリキュラム上のスクーリング必修科目を修得する必要があるため、通信学習だけで卒業することはできないことが起こりえます。単位認定の結果については、入学許可通知に同封する「履修・成績通知書」でお知らせいたします。
- (6)通信教育課程を卒業した場合、学位記や証明書にはどのように表記されますか?
- 学位記は通学課程と同様の表記です。通信教育課程という文字は入りません。ただし、卒業証明書や成績証明書には「○○学部(通信教育課程)□□学科」と表記されます。
- (7)法政ドメインのメールアドレスは引き続き利用できますか?
- 転籍後も、通学課程で使用していた大学のメールアドレスやGoogle Workspace、Gドライブ等は利用できますが、学生証番号が変更となるため、統合認証IDも新しく付与されます(変更されます)ので、保存しておきたいデータについては、出願時までに各自でバックアップをとってください。
- (8)通学定期券、学割証は発行できますか?
- 通学定期券および学割証は、教室で学習する方式のスクーリング受講日程(「現地研究」や地方スクーリングを含みます)、単位修得試験受験日程にたいして発行できます。通学課程のように年間を通じて発行することはできません。
- (9)選考で転籍不許可となったら、大学を退学しなければなりませんか?
- 通信教育部への転籍不許可となる場合は、現在の所属学部・学科に引き続き在籍となります。ただし、休学等の手続きについては期間が定められていますので、所属学部の事務へご確認ください。