文学部 日本文学科
文学部は夏目漱石門下の野上豊一郎らによって創立され、さらに京都学派の哲学者が加わり、自由と創造性を重んじる学風が築かれました。
この伝統を受け継いだ日本文学科では、文学、言語、芸能文化の学習を通じて、日本人に育まれた文化と心を探究していきます。
卒業論文指導が始まる段階で文学、言語、芸能文化の3コースに分かれ、自らのテーマで卒業論文を書いていきます。
人材養成その他教育研究上の目的
日本文学科はその目的に基づいて、日本の文学・言語・芸能の歴史と現状を専門的に学び、国際化・情報化が進む21世紀社会において、自らの見解を自らの言葉で的確に発信できる人材を育成することを教育目標としている。
より具体的に言えば、
- 日本文学の作品世界のみならず、現代の様々な事象を繊細に感受できる豊かな感性
- その感性によって感受した様々な事象について、論理的に分析・考察する能力
- その分析・考察の結果を独自の世界や思想を構築することに結びつけられる創造性
- それら一連の成果を社会に向かって魅力的に発信していく表現力
以上のような資質・能力を備えた人材を育成することを目標とする。
履修科目
卒業所要単位
区分 | 卒業所要単位等 | ||
---|---|---|---|
教養 | 一般教育科目 (人文分野8単位以上、 社会分野8単位以上、 自然分野8単位以上) |
36単位 | 42単位 |
外国語科目 (1外国語で4単位 うちスクーリング2単位以上) |
4単位 | ||
保健体育科目 | 2単位 | ||
專門 | 必修科目 | 20単位 | 82単位 |
卒業論文(必修科目) | 8単位 | ||
選択必修科目 | 20単位以上 | ||
選択科目 (選択必修科目20単位を超えた単位を含む) |
24単位以上 | ||
合計 | 124単位(スクーリング30単位以上を含む) |
カリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリー
カリキュラム・マップとは、授業科目と教育目標の関係を示した表のことです。ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に基づき、各科目が卒業までに身につける能力がどの項目と関連するのかを示したり、学習成果の達成にどの授業科目が寄与するかを示したりするものです。
カリキュラム・ツリーとは学修の順序を示すなど、授業科目間の系統性を図示したものです。カリキュラムツリーが示されることで、学生は大学や学部のカリキュラムの全体像を俯瞰でき、履修の計画を立てやすくなります。
授業の到達目標・テーマ、授業計画など、各授業の概要をWebでご覧いただけます。
- ※このシラバスは今年度の本学の在学生用のものです。次年度以降、開講科目、担当者など変更になることがあります。
メディアスクーリングで受講できる科目一覧はこちらでご覧いただけます。
編入学の方は前籍の学校での修得単位を認定します。認定範囲はこちらでご覧いただけます。
通信教育部で学んでいる学生の年齢・職業・居住地データはこちらでご覧いただけます。
学びを何倍も深く楽しく変える「教員アドバイス」
文学を「学ぶ」とは
文学部 日本文学科 近現代文学専攻
藤村 耕治 教授
法政大学日本文学科では、すべての時代の日本文学(上代・中古・中世・近世・近代・現代) はもとより、日本語学・芸能文化・中国古典文学など、幅広い学問を専門的に学ぶことができます。
グローバル化が叫ばれて久しい昨今ですが、それは何も外国語の習得や海外の事情に精通す ることだけを意味しません。むしろ、私たち自身の持つ文学や言語、芸能などを探究すること で、世界の中の日本というものを考えていく基盤を作ることこそが、真の意味でグローバルな 視点を持つことに繋がっていきます。
また功利性重視の社会風潮は、〝役に立たない(ように見える)〟という浅薄な観点から、文 学を無用なものと考える傾向を生んでいます。けれども、文学・言語・芸能といった文化を学 ぶことは、人間が長い間に蓄積してきた叡知、その奥深さや多様性・可能性を学ぶことにほか なりません。目先の利益にとらわれがちな現代においてこそ、長いスパンで物事を見て考える 《人間学》としての文学が求められていると思います。
もとより、広い意味での文学研究は、何かの〝役に立つ〟ためにするものではありません。 無限に深い文学の世界の面白さ・楽しさを存分に味到すること、すべてはそこから始まります。 ぜひ、私たちとともに、その奥深さ、面白さを探究していきましょう。