通学課程からの転籍
転籍とは、法政大学に在籍したままで、通学課程と通信教育課程の間で学籍を異動することをいいます。
転籍後は通信教育部の学則および諸規則に基づき学習することになりますが、通信教育課程は通学課程以上に自発的に学習を進めていく強い意志が必要です。冊子『入学案内』や通信教育部Webサイトで学習制度を確認の上、疑問点があれば窓口での相談や入学説明会に参加し、通信教育課程の制度を理解したうえで転籍の出願を検討してください。手続きの詳細は、入学案内(願書)に同封の「転籍要項」で必ず確認するようにしてください。
転籍条件
- 1.通学課程の在籍者(休学者を含む)に限る。退学(予定)者・除籍(予定)者を除く
- 2.
最低修得単位数を満たしていること(教職・資格科目は含まない)
2年次:15単位以上取得済(1年以上在籍)
3年次:30単位以上取得済(2年以上在籍)
4年次:所属学部の規程による4年生であること(進級予定者を含む)
- ※特別な事由(経済的事情など)がある場合には、上記の限りではない。
- ※低年次への出願は可とする(希望学年は出願時に記入、高年次への出願は不可)
- ※出願資格となる単位について修得見込の者が、所定の単位を修得できなかった場合には、選考において合格しても、転籍の許可を取り消す。
- ※出願に際して進級見込の学年で出願した者が、現在所属している学部・学科・学年で進級できなかった場合には、選考において合格しても、転籍の許可を取り消す。
- ※通学課程の在学年限を満了する者および、学費未納除籍対象者の転籍は認めない。
転籍先の学部・学科
現在在籍する学部・学科に関わりなく、法学部(法律学科)、文学部(日本文学科・史学科・地理学科)、経済学部(経済学科・商業学科)のいずれかの学部・学科に転籍することが可能です。
通信教育課程の在学年限
通信教育課程の在学年限は12年間です。12年から通学課程での在学年数を引いた年数が転籍後の在学年限となります。在学年限以内に卒業が見込めない場合は、在学中に12年の延長制度(再度の入学)の手続きをすることができます。
転籍要項・入学案内(願書)配布期間・配布場所
春学期(前期)からの転籍 12月上旬~5月下旬
秋学期(後期)からの転籍 6月上旬~10月下旬
配布場所:【市ケ谷】通信教育部窓口(大内山校舎3階)【多摩】各学部窓口【小金井】各学部窓口
※「転籍要項」は、入学案内(願書)に同封されています。
※転籍要項・入学案内(願書)は無料です。
※本Webサイトを通じての資料請求ですと転籍用ではなく一般用の出願書類が届いてしまうため、必ず上記配布場所で入手してください。
出願から転籍手続きまでの流れ
- (1)Web出願サイトより入力し、サイト内で入学諸経費100,000円を振り込む
- (2)通信教育部へ下記「8.提出書類」を送付(窓口提出可)
- (3)選考
- (4)入学許可・不許可通知書の到着
- (5)(入学許可者のみ)教材・補助教材の到着
出願期間(通信教育部Web出願サイトへ入力・送信、入学諸経費納入および出願書類送付の期限)
- ●全学部・全学科
-
前期生:2023年2月23日~5月23日
後期生:2023年8月30日~10月19日 - ●窓口受付時間
- 通信教育部窓口(市ケ谷キャンパス大内山校舎3階) 平日9:00~17:00
転籍にかかわる入学諸経費一覧
学生納付金 | 振込額合計 | |||
---|---|---|---|---|
選考料 | 転籍料 | 教育費 | ||
2〜4年次に転籍 | 10,000円 | 10,000円 | 80,000円 | 100,000円 |
- (1)次年度以降は学生納付金は、教育費(80,000円)です。次年度以降は分納制度があります。
- (2)教育費には、教材(指定市販本を除く)・リポートノート代が、含まれています。
- (3)スクーリング受講料は教育費に含まれません。受講の際は、別途納入が必要です(15,000円〜20,000円)。
- (4)教職課程を履修する場合は科目登録料が別途必要です。
提出書類
- ①誓約書
- ②志願書2
- ③学生証用写真台紙(写真貼付)
- ④転籍願(現在大学に登録されている保証人の署名・押印が必要)
- ⑤通学課程の学生証
- ⑥成績通知書(出願時に転籍条件の最低修得単位数が不足している場合、履修登録科目確認通知書をあわせて提出してください。)
- ⑦(最低修得単位数・在籍期間等の転籍条件を満たさない場合のみ提出)理由書(A4判の用紙に横書き・書式不問)
- ※①~④は同封の指定用紙に記入のこと。
- ※①は、入学諸経費100,000円の銀行振込を済ませたあと提出すること(入学不許可の場合は所定の金額を返金します)。
- ※④の転籍願提出にあたり、現在所属している通学課程の学部より現在大学に登録されている保証人の方に転籍の意志を確認させていただくことがあります。
- ※⑤の学生証は出願時に提出してください(入学不許可の場合は返却します)。
- ※⑥の成績通知書は各自準備してください。提出書類に不備・不足があると選考対象になりません。
- ※⑦については、転籍条件の最低修得単位数を満たしておらず、特別な事由(経済的事情等)がある場合に理由書(別紙でA4判横書き・書式不問)を添付してください。
出願から選考結果通知まで
- ・転籍の選考は出願書類に基づいて選考します。必要に応じて面接を行う場合があります。
- ・出願から選考結果通知までの日程については、「入学案内」P.36をご覧ください。
- →出願時期によって入学後に学習開始期間が異なります。
- →ただし、転籍者は大学内での学籍異動処理のため、前期・後期とも第2回より出願を受付します。入学許可通知発送日は前期生は4月13日以降・後期生は10月13日以降になります。
- →転籍の初年度においては、出願時期に受講申し込み時期が過ぎているスクーリングは、次年度からの受講になります。
- ・入学選考の結果、入学許可者には通信教育課程の学生証と単位認定結果を反映した「履修・成績通知書」を同封します。入学不許可の場合、不許可通知書および返金願を送付します。
- →入学不許可の場合、選考料10,000円を除く90,000円(転籍料1万円+教育費8万円)を返金します。
転籍後の単位認定について
認定された単位は、入学許可通知に同封する「履修成績通知書」にて確認してください。転籍後は通信教育課程のカリキュラムに従って履修を進めていただきます。通学課程とは必修科目や卒業所要単位が異なります。カリキュラムについては、「入学案内」にある転籍希望先の学部学科の各ページにてご確認ください。
学籍異動 | 科目区分 | 認定の有無 |
---|---|---|
同一学部・学科へ転籍 | 基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
法学部全学科(通学課程) ↓ 法学部法律学科(通信教育課程) |
基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
経済学部全学科(通学課程) ↓ 経済学部経済学科(通信教育課程) |
基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
経営学部全学科(通学課程) ↓ 経済学部商業学科(通信教育課程) |
基礎科目 | ◯ |
専門科目 | ◯ | |
上記以外 | 基礎科目 | ◯ |
専門科目 |
公開科目として |
通学課程から通信教育課程への転籍者数
転籍年度 | 法律 | 日本文 | 史学 | 地理 | 経済 | 商業 | 年度計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 5 | 4 | 1 | 0 | 2 | 3 | 15 |
2017 | 5 | 1 | 1 | 2 | 3 | 5 | 17 |
2018 | 4 | 4 | 2 | 1 | 3 | 3 | 17 |
2019 | 7 | 0 | 3 | 0 | 5 | 4 | 19 |
2020 | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 | 16 |
2021 | 4 | 3 | 4 | 0 | 3 | 3 | 17 |
2022 | 4 | 1 | 1 | 1 | 3 | 5 | 15 |
よくある質問と回答
- (1)前期生と後期生の違いは何ですか。
- 通信教育課程は、前期生・後期生で構成され、学年開始時期が年2回あります。前期生の1学年は4月から翌年3月まで、後期生は10月から翌年9月までとなります。つまり、前期生の進級月は4月、後期生は10月になります。
- (2)通信教育課程へ転籍すると学年は何年生になりますか。
- 前期生は、通学課程での進級判定結果に応じた学年になります。後期生は原則として現在の通学課程の学年になります。
※休学中の方は、現在の学年と同じ学年への転籍となります(進級できません)。
- (3)認定単位は全て卒業所要単位になりますか?
- 通信教育課程は、教養課程の科目および専門教育科目について、卒業に必要な所要単位数や必修科目が通学課程とは異なります。特に、一般教育科目の卒業所要単位は通学課程より多いため、転籍後に不足分を修得する必要があります。さらに、現在の学部学科と転籍した先の学部学科が異なる場合は、専門教育科目の単位認定では単位数の上限があるため(公開科目として16単位まで)通学課程で修得したすべての単位が卒業所要単位に充当されるとは限りません。
- (4)通信教育課程に転籍後、どのくらいの期間で卒業できますか。
- 転籍した学年、認定単位数によります。明確にお答えすることはできません。通信教育課程は、通学課程での学習に比べ、自発的な学習への取り組みとそれを継続する強い意志が必要です。
- (5)通信学習だけで卒業できますか。
- 通学課程で修得した認定科目はすべてスクーリング科目扱いとするため、3・4年次に転籍した場合、卒業に必要なスクーリング単位30単位を満たしているケースが多く発生しています。しかし、スクーリング単位30単位を満たすだけではなく、通信教育課程のカリキュラム上のスクーリング必修科目を修得する必要があるため、通信学習だけで卒業することはできないことが起こりえます。単位認定の結果については、入学許可通知に「履修・成績通知書」を同封してお知らせします。
- (6)通信教育課程を卒業した場合、学位記や証明書にはどのように表記されますか?
- 学位記は通学課程と同様の表記です。通信教育課程という文字は入りません。卒業証明書や成績証明書には「○○学部(通信教育課程)□□学科」と表記されます。
- (7)法政ドメインのメールアドレスは引き続き利用できますか?
- 転籍後は、通学課程で使用していたメールアドレスは利用できなくなります。通信教育部の在学生が法政ドメインのメールアドレスを使う場合は、利用年度に市ヶ谷情報センター利用ユーザID登録(1年間6,000円・後期半期3,000円)が必要で、この登録をした場合は通学課程で使用していたメールアドレスとは別のメールアドレスが付与されます。出願前に、通学課程でお使いになっているメールアドレス等のデータのバックアップをとってください。
- (8)通学定期券、学割証は発行できますか?
- 通学定期券および学割証は、教室で学習する方式のスクーリング受講日程(「現地研究」や地方スクーリングを含みます)、単位修得試験受験日程にたいして発行できます。通学課程のように年間を通じて発行することはできません。
- (9)選考で転籍不許可となったら、大学を退学しなければなりませんか?
- 通信教育部への転籍不許可となる場合は、現在の所属学部・学科に引き続き在籍となります。ただし、休学等の手続きについては期間が定められていますので、所属学部の事務へご確認ください。