文学部 地理学科
地球環境保全の大切さが叫ばれる中、地理学のもつ環境科学としての重要性が強く認識されるようになっています。
本学地理学科は、文学部にあって自然科学色を兼ね備えた学科です。
人文・社会系、自然系にわたって人間・自然・環境を探るという学際的性格と科目選択幅の広いカリキュラム編成を特色としています。
また、卒業することにより測量士補の申請資格を得ることができるのは本学科ならではの特色です。
人材養成その他教育研究上の目的
地理学は地域に立脚し、その実態を知ることからはじまり、そのメカニズムを検討していく学問である。
従って、地域、すなわち生活を含む社会全般を包括する人間社会と自然現象の総体としてのフィールドに出て、自然的・社会的メカニズムを主体的かつ客観的に把握することのできる技術、姿勢を養うことが課題である。
また、高度な専門知識を有する専門家・研究者・教育者の育成とともに、総合科学としての地理学の素養を身につけ、多様な社会的役割を果たすことのできる人材育成を教育目標とする。
履修科目
卒業所要単位
区分 | 卒業所要単位等 | ||
---|---|---|---|
教養 | 一般教育科目 (人文分野2科目8単位以上、 社会分野8単位以上、 自然分野4科目8単位以上) |
36単位 | 42単位 |
外国語科目 (1外国語で4単位 うちスクーリング2単位以上) |
4単位 | ||
保健体育科目 | 2単位 | ||
專門 | 必修科目 (スクーリング必修を除く) |
12単位 | 82単位 |
スクーリング必修 | 6単位 | ||
卒業論文(必修科目) | 8単位 | ||
選択必修科目 (「人文」「自然」の各分野から2科目8単位以上 「地誌・その他」の分野から16単位以上) |
36単位以上 | ||
選択科目 (選択必修科目36単位を超えた単位を含む) |
12単位以上 | ||
合計 | 124単位(スクーリング30単位以上を含む) |
カリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリー
カリキュラム・マップとは、授業科目と教育目標の関係を示した表のことです。ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)に基づき、各科目が卒業までに身につける能力がどの項目と関連するのかを示したり、学習成果の達成にどの授業科目が寄与するかを示したりするものです。
カリキュラム・ツリーとは学修の順序を示すなど、授業科目間の系統性を図示したものです。カリキュラムツリーが示されることで、学生は大学や学部のカリキュラムの全体像を俯瞰でき、履修の計画を立てやすくなります。
授業の到達目標・テーマ、授業計画など、各授業の概要をWebでご覧いただけます。
- ※このシラバスは今年度の本学の在学生用のものです。次年度以降、開講科目、担当者など変更になることがあります。
メディアスクーリングで受講できる科目一覧はこちらでご覧いただけます。
編入学の方は前籍の学校での修得単位を認定します。認定範囲はこちらでご覧いただけます。
通信教育部で学んでいる学生の年齢・職業・居住地データはこちらでご覧いただけます。
学びを何倍も深く楽しく変える「教員アドバイス」
地理好きから地理学へ
気候学・生気象学専攻
山口 隆子 教授
みなさんは地理が好きですか?たぶん、この文章を読んでいらっしゃる方は、地理が好きだから読んでいらっしゃることと思われます。私も大好きです。
地理という(高等学校までの)教科が好き、地図が好き、旅行が好き、鉄道をはじめとした乗り物が好きなど、様々な好きがあると思います。中には、測量士補の資格が欲しい、GISについて学びたいといった具体的な興味・関心がある方もいるかもしれません。
通信教育課程の地理学科には、幅広い年齢層の学生が在籍しており、スクーリング(特に現地研究)では、祖父母と孫ほどの年齢が離れた学生が各地から集い、寝食を共にし、同じ地域やテーマについて資料を収集し、ヒアリングし、歩き回り、議論を重ねます。必修の卒業論文の作成に当たっては、現地調査はもとより、統計データの解析や考察、GISを活用した地図化、テーマによっては気象観測や植生調査などを行うこともあります。社会人の方は、家族が寝静まった深夜や週末の時間を活用し、取り組まれています。1年以上の時間をかけて取り組む研究ですので、好きでなければ達成できません。
地理好きのみなさん、一緒に地理学を学び、地理学的なものの見方、考え方を身に着け、地理学の醍醐味を味わいましょう。