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法政大学通信教育部

法学部 法律学科

法学部は、1880年設立のわが国最初の私立法律学校「東京法学社」以来の歴史をもつ法政大学最古の学部です。
大学通信教育課程の法学部としてもわが国で最も古く、発足当初から通学課程と同じクオリティの法学教育を実践してきました。
法律学の基幹となる六法を中心に、法解釈の中心となる基本的原理・知識を土台とした体系的・総合的な学習を通して「法的なものの考え方=リーガルマインド」を養っていきます。

人材養成その他教育研究上の目的

法の基本的原理の理解と基礎的知識の修得、さらに法的な問題点を発見・分析し、合理的な解決を選択し、これを論理的に構成して表現できる解決能力、すなわち「法的なものの考え方」を養うことを教育目標とする。

履修科目

履修科目(2025年度・PDF)

卒業所要単位

  区分 卒業所要単位等
教養 一般教育科目
(人文分野8単位以上、
社会分野8単位以上、
自然分野8単位以上)
36単位 42単位
外国語科目
(1外国語で4単位
うちスクーリング2単位以上)
4単位
保健体育科目 2単位
專門 選択必修科目
(科目構成単位を充たし8科目)
32単位 82単位
(履修科目「選択科目」欄(*)印
以外の専門教育科目でスクーリング
8単位以上を含む)
(卒業論文を選択しない
場合は86単位)
選択必修科目
(8科目32単位を超えた単位)
50単位
(卒業論文を選択しない
場合は54単位)
選択科目
(卒業論文含む)
合計 124単位(スクーリング30単位以上を含む)
(卒業論文を選択しない場合は128単位)

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諸利益の「均衡点」を探る

法学部 法律学科 刑事訴訟法専攻
朝村 太一 准教授

 私たちが生きる社会では、多様な利益が複雑に絡み合っており、これらが衝突することも少なくありません。法は、時に激しく対立する――しかしともに重要な――諸利益を調整することを通じて、よりよい社会を作っていくツールとしての側面を持っています。したがって、諸利益の「均衡点」をどこに定めるべきかを考えることが、法学の重要な使命の一つと言えます。

 どのような利益間の調整が求められるかは、法分野ごとに異なります。私が担当する刑事訴訟法科目では、犯罪を犯した人を処罰することを通じて公共の秩序を維持するという国家側の利益と、被疑者・被告人を中心とする個人の基本的人権とが激しく対立する場面を扱います。授業では、憲法・刑事訴訟法等の規定およびこれらをめぐる判例・学説が、二つの利益をどのように調整しようとしてきたかを説明します。

 このような観点から学習を進めると、当初は抽象的で無味乾燥にも見えた法学の議論の背景に、「均衡点」の所在について悩み考え抜いた先人たちのいきいきとした”思い”を感じ取ることができるでしょう。これを踏まえて、是非みなさん自身で、あるべき「均衡点」の所在――よりよい社会の在り方――を考えてみて下さい。「法的なものの考え方=リーガルマインド」は、このことを通じて養われます。

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