search

法政大学通信教育部

法学部 法律学科

学びを何倍も深く楽しく変える「教員アドバイス」

法学部 法律学科 倒産法専攻 倉部 真由美 教授

リーガルマインドを身につけ、法を主体的に考察しよう

法学部 法律学科  倒産法専攻
倉部 真由美 教授

  法学部法律学科では、基本的な法律(憲法、民法、商法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、行政法)を扱う科目を基幹としつつ、応用的・先進的な法分野も含む様々な科目を設け、また、法律や制度が成立する背景を学ぶ法制史や法思想・法哲学などの科目も幅広く展開しています。

  これらの科目を通じて、日常生活から国内外の社会まであらゆる場面で生じる諸問題を法的な観点から分析し、条文などのルールを適用して、結論を導くためのリーガルマインドを養うことができます。そのプロセスでは、世の中には多様な価値観が存在し、考え方の違いがあることを認め、尊重しながらも、論理的かつ実践的に妥当な結論を見出していかなければなりません。そのための思考力や分析力を身につけることは、学問としての法律学にとどまらず、社会生活を営む上でも役に立つといえます。

  私はスクーリングで「倒産法」を担当していますが、倒産といいますと、無計画な借金による「自己破産」が真っ先に思い浮かぶかもしれません。しかし、それは倒産の一側面であり、例えば、昨今のコロナ禍の影響を受けて、飲食業や観光業を中心に、倒産件数が増加している状況を見ますと、必ずしも「破産=悪」とは言えないでしょう。「倒産法」の講義を通じて、受講生の皆さんが、物事を多角的な視点で背景まで理解した上で分析し、結論を導く柔軟さを身につけ、以前は何となく眺めていた倒産事件のニュースや新聞記事に注目し、経済社会の動きをとらえる新たな視点をもつきっかけとなるよう努めています。

PAGE TOP
close