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法政大学通信教育部

卒業生・在学生の声

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正式な大学卒業資格を目指して

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私が法政大学通信教育学部に入学したのは、PL学園野球部の監督をしていた頃でした。かつて現役で受験をして法学部に入ったのですが、4年間部活に没頭していた私は、卒業に必要な単位を落としてしまったんです。その時代の野球部は今と違って、恩師には「飯田橋のキャンパスも勉強する場所だけど、神宮球場も勉強する場所だ」と教えられ、テストに欠席することも多かったものですから(笑)。
しかし当時は「法政大学野球部卒業」ということで、就職先にも恵まれ、そのまま野球界で様々な仕事を得ることができました。ところがある時、法政大学野球部から監督就任の話を打診された際に、採用には正式な大学卒業資格が必要だと知って。それをきっかけに、自分の仕事に対するプライドから「きちんと卒業したい」という気持ちが強くなり、通信教育課程で受けようと思ったわけです。

家族に支えられて卒業論文をクリア

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監督業の合間に教材を読み、レポートを提出するのは大変でした。シーズン中は特に仕事が忙しく、単位修得試験は年に1回ぐらいしか受けられなかったため、地道にコツコツやっていたのを覚えています。そんな中、PL学園野球部監督を辞任することになり、しばらくは勉強に専念することに。それ以降は、幼い子どもの世話を手伝ったりしながら、子どもが寝ついたら勉強するという毎日でした。
いちばん印象に残っているのは、卒業論文の口頭試問です。3か月半ぐらいかけて原稿用紙50枚ほどの論文を作成したのですが、あの時ばかりは必死で、生まれて初めて一所懸命勉強しました。

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最後の口頭試問できちんと受け答えができるように、妻に協力してもらって、一緒にシミュレーションなどもしましたし、家族の支えはとても大きかったです。そして無事に卒業できた時は、ホッとしたのと同時に感動しましたね。
私にとって卒業は、ひとつの勲章のようなもの。それを得たことで自信がつきましたし、野球部の教え子に対しても「卒業することがいかに大切か」ということを、堂々と胸を張って指導できるようになりました。そういった意味でも、現役時代にできなかったことを通信教育部で成し遂げられて、本当に良かったなと思っています。

あきらめず頑張れば必ず報われる

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現在はシアトル・マリナーズのスカウトとして、長年の野球人生で培った感覚とコネクションを生かし、新たな才能の発掘に奔走しています。アメリカは定年がなく、実力が認められれば年齢に関係なく活躍できるので、私は今年68歳になりますが、まだまだ頑張っていくつもりです。何より自分の好きなことですから、それを一所懸命やれるというのは、とても幸せですね。
今はプロ野球選手でも、後進の指導のために大学の通信教育課程で教職免許を取る人がたくさんいます。通信教育は、何らかの目的を達成するための課程だと私は思います。中途半端な気持ちでは受ける意味がありません。ですから、皆さんもしっかりと目的意識を持って、コツコツやり通してください。何かを成し遂げるために、苦労するのはとても大切なこと。最後まであきらめずに頑張れば、その努力は必ず報われます。

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