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法政大学通信教育部

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地理学科「現地研究」ってどんな授業?【2019年度夏期スクーリングより】

通信制大学の中で、法政大学が唯一設置している「地理学科」。法政大学の文学部地理学科は通学課程・通信課程双方に設置されており、通信課程の地理学科は1955年に設置されています。

通学課程・通信課程共に特徴的な科目として開設されているのが「現地研究」。学生と教員が現地に赴き、調査・研究を行う2泊3日のフィールドワークで、事象を理論や数字だけで考察するのではなく、「現場に直結した学問」として考察する、という姿勢を大事にする地理学科ならではの科目です。夏期もしくは冬期スクーリングに開講されます。

とはいえ、「通信課程なのにフィールドワーク?」「どのような学習をするのですか?」とご質問をいただくこともありますので、2019年度の夏期スクーリングで実施した「現地研究」実施風景をご紹介します。


「現地研究」山口隆子 准教授

「現地研究」では、3日間のフィールドワークを踏まえ、参加者それぞれが関心のある研究テーマをレポートにまとめます。今回は「十和田八甲田地域の地形・気候・景観について学ぶ」ことをテーマとし、自然環境の特徴について理解するため、青森市内を中心としたフィールドを巡りました。

夏期スクーリング「現地研究」シラバスはこちら】※シラバス発表後、一部内容が変更となりました

青森市八甲田山雪中行軍遭難資料館にて。参加学生は熱心に、説明に耳を傾けています。 八甲田山北麓の「田代平(たしろたい)湿原」です。八甲田山ではもっとも古い歴史を持つ湿原であり、厚い泥炭層の上に繁殖する様々な植生を観察できます。
十和田湖近くの「雲井の滝」にて。カルデラ湖である十和田湖から奥入瀬(おいらせ)渓流へ流れ込む渓流沿いは、国内有数の景勝地であると共に、コケなどの植生や複雑な地形の侵食を観察することができます。 八甲田山麓・酸ヶ湯(すかゆ)温泉近くの「地獄沼」にて。現在も強酸性の温泉が湧き出ている火口湖です。

フィールドワークはある程度の距離を徒歩移動することもありますので、全員動きやすい格好で参加しています。

 


自然環境と一口に言っても気候、地形、水文学など多岐にわたり、かつフィールドワークでの自身のテーマに沿った「気づき」のためには予習も不可欠です。シラバスには多くの参考文献、地形図、また今回は映画「八甲田山」の鑑賞も示されています。

また宿舎に戻ってからも巡検内容の整理、参加者同士の意見交換と、見学した内容を地理学的に考察する作業を行いますので、他の科目を学習して知識を蓄えておくことも必要です。

最終的にリポートをまとめる作業は大変ですが、教員と、また共に学ぶ学生同士で学問的な検証を行いながら各地を観察すること、そしてグループワークを通じての交流は貴重な経験となり、以降の学習や卒業論文に向けての研究活動へ強い推進力となっているようです。

知識や理論、現地での実践の双方を重視する地理学科の学びに、あなたもチャレンジしてみませんか?

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